2011年01月29日

大切なものは目に見えない?

「これだけたくさんの音大がなぜあるの?必要なくない?」
って意見には賛同できない。

なぜなら、たしかに早期教育が活きる分野ではあるけれど、
大学に入ってから、ぐーんと伸びる人も稀にいると思う。
それから、どこの音大にいたって、本気で音楽に取り組んでいる人はいると思うし、
審査する先生方の審査基準と合致しない美的感覚を持ち合わせた人もいるであろう。

ただ、先生方が呆れてしまうのは、モチベーションの低い学生かな。
楽器を操る技術が足りないのなら、教えることができる。
音感もきっと、鍛えることができる。
ただ「音楽がしたい」って気持ちがない人には、
どう教えたら良いのかわからないのが事実だろう。

そういった生徒を持つ教師に求められるのは、
まず、音楽の魅力を伝えることじゃないか、と思う。
なにかのきっかけで突然やる気になるかもしれない。
忍耐が必要で、教師が頑張ったって無理なこともあるだろうけれど。
魅力を伝えるのは本当はきっと楽しいこと。

私は、音大生とアマチュア楽器弾きのあいだに線を引く必要性は
もはやあまりないような気がする。
「親の金つかって音楽の勉強してるんだろ!」って言うけれど、
「がんばりゃ金になる」世界でもないし。
「勉強もできないし、とりあえずいままでお金かけてきた音楽で大学に」
って人がいるのも事実。

教師がいかにモチベーションを保っていけるか。

私は、自分が少しでも教えた人たちが、
プロとして働かなくても、演奏活動ができなくても、
少しでも音楽に関わるコミュニティ全体を支える力になればいいのでは?と思ってる。

実際、聴衆のなかには、少しでも演奏のできる人が多い。
(弾かない人もいて、それはとても有り難いことなんだけど!)
そういう「弾ける」人たちが音楽に関わるコミュニティの力になっている。
そういった人たちに、ほんとうの音楽の魅力の切れ端でも、
少しでも伝えることができれば!
たとえ弾く力がそれほど伸びなくても、聴く力が育ち、
聴衆としてこれからの音楽を支える大きな力になるのではないかと思う。
(ひょっとすると、「書く」方とかまた全然思いもしない方向に行く人もいるかも。)

アマチュアの音楽家と触れ合うときにも一緒。
本当の音楽をなるべく伝えたい。
「演奏が人前でできればアマチュアの人は楽しいんだから」とか言って、
専門の人とは違うと線を引くの、私は嫌い。

いつでも本当の音楽を伝える努力を厭わないようにしたい。
当たり前だけど、音楽は「つくる」側だけのものではない。話は変わって。

アンサンブルが苦手

昨今の若い子たちはコミュニケーション能力が足りないことが影響してるのでは?

どうやって教えますか?


って質問が出てた…。まえも出てたな。

コミュニケーションしたいと思わない人に、
コミュニケーションさせようとしたって、
無理でしょう。。

音楽の力で、コミュニケーションを高めたいぴかぴか(新しい)

とか、もっともらしいこと、最近なぜかよく聞くけれど、
一人の世界に閉じこもりたい人にコミュニケーションを強制したって、
根本的な解決になってないんじゃない?


なにも私は音楽の力を信じないわけじゃない。

言葉が通じない相手でも、アンサンブルをしたら、
心が通じるような気がしたことがある。
アンサンブルだけじゃなくて、演奏者と聴衆という関係もある。

そこにあるのは何も「コミュニケーションしたい」なんて気持ちではなくて、
「ここのメロディこう弾きたい!」とか、
相手の弾き方を聴いて「それ支えたい!」って思ったり、、
つまり、「こういう音楽がしたい!」ってこと。

コミュニケーションでなにを伝えるのか??

そのためのアンテナを張ってることは重要だと思うけれど、
「コミュニケーション能力を鍛える」とか言われると反感を覚えてしまう。

言葉ではコミュニケーションできなくても、
一緒に音楽が出来るのは、
そこに「伝えたい何か」があるからじゃないかな。


それから、普段のコミュニケーションと
アンサンブルのときのコミュニケーションは違う。
性格が合わない人と妙に合ったりするのも面白い部分だし、
口数が少なくても、演奏すると音楽が溢れ出す人はいるし。

個人的には、アンサンブルのときにやたら口八丁な人って苦手……(笑)。

今日は長くなったな……。
posted by whitedaydreams at 23:26| 東京 ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
以前、バンドのキーボーディストだったのですが、
バンドの要であるグルーヴはやっぱりアンサンブル。


息のあったアンサンブルの快感を共有してしまうと、
そのグルーヴの渦中にいる時は外界から遮断されメンバーと音楽だけの世界。
普段では不可能なほど互いが何を思って演奏しているかが手に取るようにわかってしまいます。
人として相性が良くなくても(笑)





Posted by skrp at 2011年02月11日 09:05
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